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Audi、感動のFIA世界耐久選手権 (WEC) 最終戦サンパウロ大会


[インゴルシュタット/サンパウロ、2014年11月30日] – サンパウロで開催されたFIA世界耐久選手権 (WEC) 最終戦で Audi は今季6度目の表彰台を獲得し、今季で引退を表明していたトム・クリステンセンは現役最後のトロフィーを手にしました。シーズンが終了し、Audiはマニュファクチャラーズ選手権で2位、ドライバーズ選手権でマルセル・フェスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ (スイス/ドイツ/フランス) 組が2位を獲得しています。また、Audi R18 e-tron quattro 2号車は、レース開始直後にグリッド最下位まで順位を落としたものの、見事な立ち直りにより最終的には5位でレースをフィニッシュしました。

自身のラストレースとなった最終戦で、トム・クリステンセンは最高のパフォーマンスを見せ、その並外れた技量を再び証明しました。ル・マン24時間レースで最多記録の9勝を誇るクリステンセンは、チームメートのルーカス・ディ・グラッシ (ブラジル) とロイック・デュバル (フランス) と共に3位表彰台に上る快挙を達成、ブラジルの地で Audi のドライバーとして現役最後のトロフィーを手にしました。今大会で現役引退を表明していたトム・クリステンセンにとって、週末の引退レースは多くの感謝と賛辞に溢れた実に感動的なものとなりました。ブラジル自動車連盟からメダルが授与されたほか、土曜日には勝者として場内一周、最終戦では Audi R18 e-tron quattro 1号車の車体に「Thanks Tom – Mister Le Mans (ありがとう、トム – ミスター・ル・マン) 」のペイントが入れられました。また、レース後にはWEC参加チームそれぞれからのメッセージが贈られ、表彰台でも彼を讃えるセレモニーが行われるなど、スポーツカー、GT 、ツーリングカーを合わせ、Audi ドライバーとして参戦し素晴らしい活躍を遂げた138レースを締めくくるに相応しいフィナーレとなりました。

一方、レース序盤にマシントラブルに見舞われたゼッケン2号車にも表彰台獲得のチャンスは巡っていました。ブノワ・トレルイエが第1ラップを開始した直後、システムリセットをしなければならない事態が発生し、一時は最下位まで後退。しかし復帰後わずか30分でトレルイエが6番手まで浮上し、その後マシンを引き継いだアンドレ・ロッテラーがファステストラップを記録するハイペースで周回を重ね、5位まで順位を上げました。レースはマーク・ウェーバーのクラッシュにより介入したセーフティカーの先導中に終了。ボディのダメージ修復にも関わらず、2号車を駆ける2012年のチャンピオントリオは今回のレースで5位を獲得しました。

レース後のコメント

トム・クリステンセン (Audi R18 e-tron quattro 1号車) :
「皆さまに心からお礼申し上げます。Audi ドライバーとして初めて参加した2000年のセブリングのレースで表彰台を獲得し、最後のレースも、厳しい局面を乗り越え、表彰台獲得で締めくくることができました。今回のレースで初優勝を遂げたポルシェ、そしてタイトルを獲得したトヨタを祝福したいと思います。Audi という最高のチームと共に現役を過ごせたことを嬉しく思います。現役最高の週末でした。」

レース結果

Audi、FIA世界耐久選手権 (WEC) 最終戦ブラジル大会、今季グランドフィナーレに臨む


[インゴルシュタット、2014年11月24日] – いよいよシーズンフィナーレを迎えるFIA世界耐久選手権 (WEC)、最終戦は今回初めてブラジルが開催地となります。FIA世界耐久選手権 (WEC) が2012年に始まって以来、Audi が2年連続して最終戦を待たずにチャンピオンタイトルを獲得してきましたが、今年は史上初めてマニュファクチャラーズタイトル決定がシーズン最終戦にまで持ち越される形となりました。FIA世界耐久選手権 (WEC) 第8戦サンパウロ6時間レースは、来る11月30日に開催されます。

今年度のシーズンフィナーレとなるサンパウロ6時間レースは、Audi のファクトリードライバー、トム・クリステンセンのレーシングドライバーとしての現役最後のレースとなります。ル・マン24時間レースで歴代最多の9回の総合優勝記録を持つトム・クリステンセンは、今大会の決勝レースを最後に、プロドライバーとしての現役を引退します。引退後は Audi を代表する存在として、またパートナーとして Audi スポーツに在籍する予定です。今年で47歳を迎えた耐久レースのスペシャリストは、チームメートのルーカス・ディ・グラッシ (ブラジル) と共に、トップの座を目指して最後の最後まで闘います。現在102ポイントを獲得しているオランダとブラジル出身のペアは、最終的にドライバーズランキング2位を獲得するチャンスも堅持しています。現在はチームメートのマルセル・フェスラー / アンドレ・ロッテラー / ベノア・トレルイエ (スイス/ドイツ/フランス) 組が、117ポイントでドライバーズランキング2位を維持。トヨタとポルシェそれぞれのドライバーチームも絡む2位争いは、最後まで目の離せないスリリングな展開となりそうです。

また、マニュファクチャラーズタイトル決定がこの最終戦サンパウロに持ち越されています。最終戦で配分されるポイントは合計44ポイントあり、現在首位と40ポイント差で2位につけているAudiにも逆転戴冠のチャンスはあります。参戦しているチームでは唯一、無得点のレースをシーズン序盤に経験したAudiですが、最終戦までタイトル争いを引き延ばすことができました。

最終戦の舞台になるのは、ドライバー達にも人気の高い、ブラジル首府サンパウロ郊外に位置するインテルラゴス・サーキットです。高低差が大きく、各所にきついコーナーが配置されたクラシカルなタイプのサーキットで、他の多くの現代的なサーキットとは大きく異なる特徴を持っています。今年は再舗装が行われたため、グリップやタイヤの耐久時間などに影響をもたらす路面が特性要素となります。

レース前のコメント

クリス・レインケ (LMPプロジェクトリーダー) :
「今季最終戦では様々な挑戦が待ち受けています。クラシカルサーキットでの最終レースをドライバー達は当然心待ちにしています。今年は路面の再舗装が行われているので、グリップ・コンディションなど未知な部分がある他、雨の確立が高い時期にこの湖畔地域で開催されるレースでは予期しないことが起こる可能性もあります。課題はたくさんありますが、レースを楽しみしています。」

タイムスケジュール (現地時間; 中央ヨーロッパ時間 +3時間)

11月28日 (金)
13:00 〜 14:30公式練習 1
17:30 〜 19:00公式練習 2

11月29日 (土)
10:00 〜 11:00 公式練習 3
15:20 〜 15:45 LMP1、LMP2予選

11月30日 (日)
13:00 〜 19:00 6時間耐久レース

Audi、バーレーン戦を終え、FIA世界耐久選手権 (WEC) マニュファクチャラーズタイトル獲得機会を堅持


FIA世界耐久選手権 (WEC) の3年間の歴史の中でも最も過酷な激務を乗り越えて臨んだ今回の6時間レースで、Audi チームはタイトル争いを最終戦まで引き延ばすことができました。これまでの2年間、Audi はシーズン最終戦を待たずしてマニュファクチャラーズタイトルを獲得してきましたが、今年は史上初めてチャンピオン決定が最終戦にまで持ち越されることになりました。今回の大会でFIA世界耐久選手権 (WEC) が2012年に始まって以来かつてないほどに多忙な数日を強いられた Audi スポーツチームヨーストにとって、タイトル決定が最終戦にまで持ち越されたことは最上の結果です。前回のレース後に発見されたモノコックのダメージを修復するため、チームはバーレーン現地で火曜日から金曜日に掛け、3度もマシンをゼロから組み上げるという厳しい状況に見舞われました。

この過酷な状況にも関わらず、ルーカス・ディ・グラッシ / ロイック・デュバル / トム・クリステンセン (ブラジル/フランス/デンマーク) 組が駆る1号車は、完璧なパフォーマンスを発揮。新たに組み上げられた Audi R18 e-tron quattro が初走行したのは土曜日のレース本番でしたが、レース開始時の路面温度が34度にも達したバーレーンの酷暑の中でもマシンは一切技術的な問題を起こすことなく、6時間のレースで5位を獲得しました。

一方、マルセル・フェスラー (スイス) が駆ける2号車は、最初のピットインの際に予選から使用していたタイヤを新品に交換し、その時点でレースのファステストラップを記録。その後もフェスラーは、アンドレ・ロッテラー (ドイツ) 、ブノワ・トレルイエ (フランス) らと共に、激しい闘いを繰り広げました。しかし惜しくも表彰台には届かず、レースを4位でフィニッシュしました。ブラジルで開催される最終戦、サンパウロ6時間耐久レースは僅か2週間後に迫っています。

レース後のコメント

クリス・レインケ (LMPプロジェクトリーダー) :
「ドライバーズタイトルを獲得したライバルに対してはもちろん、3度もマシンを組み上げ直すという激務を乗り切ったチームに対しても、賞賛を捧げたいと思います。マシンは一切技術的な問題を起こすことなくレースを走りきることができました。これは、今週末でもっとも誇れる偉業だと思います。さらに、マニュファクチャラーズ タイトル決定を次のサンパウロ大会まで持ち越すという目的も達成できました。形勢を一変させることは難しいかもしれませんが、我々は決してあきらめません。」

レース結果

Audi、第7戦バーレーン6時間耐久レースに挑む


[インゴルシュタット、2014年11月10日] – 最終戦を含めて残り2戦となり、今季終盤に差し掛かろうとしているFIA世界耐久選手権 (WEC) 。前戦の中国大会から僅か13日の期間を経て、11月15日 (土) に第7戦がバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催されます。さらにその2週間後には今季最終戦が待ち受けています。2012年のバーレーン大会で優勝を果たし、昨年の同大会では2位を獲得している Audi は、今年もペルシャ湾のレースで再び表彰台を狙います。

全8戦中、第7戦目となる今大会は、特殊性の高いサーキットが舞台となります。FIA世界耐久選手権 (WEC) においてバーレーン大会は、砂漠地帯で開催される唯一の大会です。路面がきれいな状態では高いグリップを提供するトラックですが、砂漠からの砂がしばしばコーナー毎に異なるグリップコンディションを作り出します。加えて、日中の暑さの下15:00にスタートが切られ、日没時間をだいぶ過ぎた21:00に終了する6時間耐久レースでは、レース中の大幅な気温の変化が予想されます。このため、めまぐるしく変化するコンディションに対応した Audi R18 e-tron quattro のセットアップや、適確なタイヤ戦略の立案など、エンジニア陣は技術的に難易度の高い課題と向き合うことになります。また気温の変化や、最大限の集中力を要求する視界の限られた夜間の走行は、トライバー達にとっても体力的に負担の大きい過酷なレースを意味します。

チームにさらに挑戦を突きつけるのは、バーレーン・インターナショナル・サーキットの特徴的なレイアウトです。ロングストレートにタイトコーナーが混在するこのテクニカル指向の強いトラックでは、ストレート最終でハードブレーキを多用する必要がある他、高速コーナーセクションではエアロダイナミックによる大きなダウンフォースが要求されます。

現在、Audi はマニュファクチャラーズランキングで首位のトヨタに29ポイント差で2位につけています。最終戦を含めた残り2戦で、さらに合計88ポイントが配分される予定です。一方、ドライバーズランキングにおいても Audi のル・マン優勝トリオ、マルセル・フェスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエが、首位に立つトヨタのドライバー、アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミに42ポイント差で2位に順位を上げています。ドライバーズ選手権の今季終了までに配分されるポイントは、合計52ポイントです。最終戦までタイトル争いを続けるためにも、 Audi はバーレーン戦に全力で挑みます。

レース前のコメント

クリス・レインケ ( LMPプロジェクトリーダー) :
「私たちは2年前のバーレーン大会で優勝を果たしましたが、昨年は2位となり、やり残したことがまだあると感じています。数字的な可能性が残されている限り、今季の世界チャンピオン獲得を諦めてはいません。優れたパフォーマンスを発揮し、良いレースを走りたいと思います。」

タイムスケジュール (現地時間; 中央ヨーロッパ時間 −2時間)

11月13日 (木)
15:15 〜 16:45 公式練習1
19:30 〜 21:00 公式練習2

11月14日 (金)
11:10 〜 12:10 公式練習3
17:35 〜 18:00 LMP1、LMP2予選

11月15日 (土)
15:00 〜 21:00 6時間耐久レース

Audi、FIA世界耐久選手権 (WEC) 中国戦で22ポイントを獲得


[インゴルシュタット/上海、2014年11月2日] – Audi は、先日上海で行われたFIA世界耐久選手権 (WEC) 第6戦で、接戦の末、惜しくも表彰台を逃しました。今回の6時間レースは Audi にとって負けと認めざるを得ない厳しい結果となりました。ル・マンの覇者、マルセル・フェスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ (スイス/ドイツ/フランス) 組は、チームメートのルーカス・ディ・グラッシ / ロイック・デュバル / トム・クリステンセン (ブラジル/フランス/デンマーク) 組に先行して、R18 e-tron quattro 勢の最上位でゴールラインを通過しました。

Audi は、全長5.451kmの上海インターナショナルサーキットで、昨年に続く優勝を獲得することはできませんでした。幅の狭いカーブとロングストレートでR18 e-tron quattro がそのポテンシャルを十分に発揮することができないことは予選段階ですでに明らかでした。この不利な状況にも関わらず、ポルシェ14号車とのポールポジションを巡るスリリングな闘いが展開されましたが、レース終盤に給油のためのピットインを強いられ、Audi チームは惜しくもトロフィーを手にするチャンスを逃しました。マルセル・フェスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ (スイス/ドイツ/フランス) 組が駆る2号車は長い間5位のポジションで走行を続けていましたが、5回目のピットインを前倒しで行う戦略を実行し、最終的に1号車に先行して4位でフィニッシュしました。結果、2012年の世界チャンピオンの3名はドライバーズランキングで3位から2位に順位を上げました。一方、ディ・グラッシ / ロイック・デュバル / トム・クリステンセン (ブラジル/フランス/デンマーク) 組はポルシェ20号車を制し、レースを5位でフィニッシュしました。

全8戦中の6戦を終え、Audiはマニュファクチャラーズ年間タイトルランキングの首位トヨタに29ポイント差の2位を堅持しています。年間タイトル争いはこれからも継続されます。FIA世界耐久選手権 (WEC) 第7戦は、わずか2週間後にバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催されます。

レース後のコメント

クリス・レインケ (LMPプロジェクトリーダー) :
「マシンにとって理想的とは言えない、難しいトラックでの厳しいレースとなりました。優勝争いには参加できなかったものの、同企業グループの”僚友”ポルシェとのスリリングな接戦を披露することができました。チームもドライバー達も可能な限りの力を発揮してくれました。」

レース結果

Audi、最大販売市場の中国で開催されるFIA世界耐久選手権 (WEC) 第6戦に臨む


[インゴルシュタット 2014年10月27日] – 今季も残すところ3戦となり、最終戦に向けて緊張感が高まるFIA世界耐久選手権 (WEC)。2大会連続の1-2フィニッシュを飾り、シーズン中盤にマニュファクチャラーズランキングのトップに立ったAudiは、前回の日本戦でリードを手放しまたが、現在も首位に僅差でつけています。年間チャンピオン争いが大詰めを迎えた今年のFIA世界耐久選手権 (WEC)、全8戦中の第6戦、上海大会は来る11月2日に開催されます。

Audiは現在、マニュファクチャラーズランキングで首位のトヨタに8ポイントという僅差で2位につけており、3位のポルシェには66ポイントのアドバンテージがあります。最終戦までにさらに配分されるポイントは合計132ポイントあり、タイトルの行方はまだ分かりません。開催地となる上海インターナショナルサーキットがAudiのマシンにとって非常にチャレンジングなトラックであることや、昨年の同大会でチームが勝利を収めていること、また中国がAudi社にとって最大の自動車販売市場であることから、今回開催されるFIA世界耐久選手権 (WEC) 第6戦はAudiチームにとって特別な意味を持っています。

上海インターナショナルサーキットは、モータースポーツ界でも最長のコーナーを含む、渦を描く様なレイアウトが特徴的なサーキットです。連続するロングストレートとそれを遮るように配置された幅の狭いカーブが、オーバーテイクのチャンスに富んだ“ストップ・アンド・ゴー”のコースを形成しています。Audiは昨年、この地で中国本土初となる優勝を獲得しました。マルセル・フェスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ (スイス/ドイツ/フランス) 組が15.374秒ものアドバンテージで白熱の6時間レースを制して優勝。さらに同大会でロイック・デュバル / トム・クリステンセン / アラン・マクニッシュ (フランス/デンマーク/イギリス) 組が2013年度のドライバーズタイトルを早期獲得しました。一方、僅差のタイトル争いが繰り広げられている今年のFIA世界耐久選手権 (WEC) は、これまでにない盛り上がりを見せています。中国のレースファンの楽しみはインゴルシュタットとネッカーズルムが生み出した2台のスポーツカーをFIA世界耐久選手権 (WEC)で観戦するだけに留まりません。11月最初の週末には、ワンメイクレース Audi R8 LMS Cup も同時開催されます。2012年にアジアで初開催されたワンメイクレースは、今季第9戦、第10戦を迎え、タイトル争いが佳境に入りました。エンジン出力419kW (570hp) のGTレースカー同士のスリリングな接近戦が期待できます。

レース関係者のコメント

ラルフ・ユットナー (Audiスポーツチームヨースト、チームディレクター) :
「昨年の上海戦は厳しい展開であったにも関わらず、我々は優勝を獲得することができました。トラックのコンディションが変化した後半、的確なタイヤの管理によりレースを有利な展開へと導くことができました。昨年の快挙的な勝利の記憶が、今年のレースに臨む我々のモチベーションを奮い立たてくれます。」

タイムスケジュール (現地時間; 中央ヨーロッパ時間 = −7時間)

10月31日 (金)
10:45 〜 12:15 公式練習1
15:30 〜 17:00 公式練習2

11月1日 (土)
09:30 〜 10:30 公式練習3
13:55 〜 14:20 LMP1、LMP2予選

11月2日 (日)
11:00 〜 17:00 6時間耐久レース

Audi、FIA世界耐久選手権 (WEC) 日本戦を終えて年間タイトル獲得のチャンスを堅持


[インゴルシュタット/富士 2014年10月12日] – Audiは、これまで連続して好調な結果を出してきましたが、今回のFIA世界耐久選手権 (WEC) 第5戦ではこの勢いを継続させることができませんでした。2大会連続1-2フィニッシュ、5大会連続で表彰台を獲得するなど、5月以来ずっと好成績を収めてきたAudiスポーツチームヨーストは、今回の富士大会で5−6位という結果に終わりました。これにより、今季3戦を残した時点でマニュファクチャラーズランキングのトップがまたしても入れ替わり、世界耐久選手権 (WEC) のタイトル争いはさらに激化。首位のトヨタに8ポイント僅差で2位につけているAudiは、タイトル争いを続けます。

今年、世界耐久選手権 (WEC) タイトルの3連覇に挑むAudiは、厳しい展開となった今回の日本戦でも18ポイントを獲得し、現在もトップに僅差で迫っています。東京から南西に位置する全長4.563 kmの富士スピードウェイは、主にパワフルなハイブリッドシステムを搭載したレースカーにとって有利とされる、スタートとフィニッシュ前後のロングストレート、タイトコーナーの続く最終セクション等が配置されています。今回のレースでは、1号車を駆るルーカス・ディ・グラッシ / ロイック・デュバル / トム・クリステンセン (ブラジル/フランス/デンマーク) 組がグリッドポジション6位から5位に順位を上げてフィニッシュしました。バランスの良く取れたドライビングと、イエローフラッグ時のタイミング良いピットインに支えられた結果です。

一方、2号車は別の戦略でレースに臨みました。Audi素晴らしいレース序盤の後、スポーツチームヨーストはマシンの初回ピットインでのタイヤ無交換を決断。タイヤ交換の回数を減らすことでピットでのロスタイムを削減する作戦に出ました。アンドレ・ロッテラーの駆るマシンは給油のみを行い、そのままのタイヤで第2スティントに入りましたが、ラップタイムが充分に安定しなかったためチームは早期にこの作戦を中断。ロッテラーは35周ではなく17周後に再度ピットインしました。しかし、レース後半も路面に乗ったラバーがハイブリッドスポーツカーのタイヤに絡み、その後もラップタイムを縮めることはできませんでした。

レース後のコメント

Dr. ウォルフガング・ウルリッヒ (Audiモータースポーツ代表) :
「トヨタのホームグラウンドでの勝利を祝福します。日本戦で、我々はダメージを最小限に抑えることができ、現在もマニュファクチャラーズ世界チャンピオンの座に手が届く位置にいます。富士大会は厳しい展開になることを予測していましたが、2台のマシンのドライバーやチームメンバー達は、その状況に屈することなく、貴重なポイントを獲得してくれました。」

ロイック・デュバル (Audi R18 e-tron quattro 1号車) :
「今日は全力を尽くしました。チームにミスは無く、技術的な問題もまったくなかったため、自分たちを責めることはできません。今回は単純にスピードが足りなかっただけでした。レースでは時にこういうことが起きます。今回の結果を分析し、次のレースまでに改善を行う必要があります。」

トム・クリステンセン (Audi R18 e-tron quattro 1号車 ) :
「今回、素晴らしい勝利を獲得したトヨタを祝福したいと思います。今回チームは、ファンの前で素晴らしい結果を残そうと大きな期待を胸に日本戦に臨みました。しかし富士スピードウェイでチームが直面した課題は、我々の日本に対する思い程に大きなものでした。」

レース結果

Audi、FIA世界耐久選手権 (WEC) 暫定トップで日本戦に挑む


[2014年10月6日インゴルシュタット] – Audiは現在、FIA世界耐久選手権 (WEC) におけるマニュファクチャラーズ・タイトルで暫定トップに立っています。2012年に始まり、これまで通算20戦が行われたFIA世界耐久選手権 (WEC) で、Audiは13回の優勝を獲得しています。先月アメリカで開催されたオースティン大会の結果が今季の年間チャンピオン争いに転換をもたらし、このレースを制したAudiは、マニュファクチャラーズ・タイトルで初めてトップに躍り出ました。チームは2位との差を更に広げるべく、10月12日に日本の富士スピードウェイで開催されるFIA世界耐久選手権 (WEC) 第5戦、富士6時間耐久レースに臨みます。

全8戦中の4戦目において逆転を遂げ、追う立場から追われる立場となったAudiは、シーズン中盤の現時点で2位のトヨタに対して18ポイントのアドバンテージを確保しています。トップでシーズン後半の幕開けを迎えたAudiは、過酷なレースになることが予想されている今回の第5戦で、優勝獲得という大きな課題に挑みます。東京の南西約100 kmに位置する富士スピードウェイは、レーシングカーのエアロダイナミクスに非常に対照的なものを求めます。低速セクションと高速セクションが交互に配されたレイアウトや、スタートとゴール地点にある全長1.4 kmの世界有数のロングストレートでは、エンジンパワーが勝敗に大きな影響を及ぼします。

富士スピードウェイは、Audi にとって特別な思い入れがあるサーキットです。Audiは2012年以来、WEC開催地となった世界各地にある9つのサーキットの内、8つのサーキットそれぞれにおいて少なくとも1回の優勝を収めてきました。このレース戦績に未だ空白を残しているのが、富士山麓に位置するこのサーキットでの優勝です。2013年に開催された富士大会では、マルセル・フェスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ (スイス/ドイツ/フランス) 組がポールポジションを獲得しました。しかし、山岳地域によくある雨に見舞われた昨年のレースは、非常に過酷なものでした。セーフティカーが先導したレースは16周目に中止の決定が下され、その時点の順位に基づいた通常の半分のポイントが付与される結果となりました。チームやドライバーだけではなく、観客の間にも失望感を引き起こしたレースでした。毎年のように富士スピードウェイのグランドスタンドを埋め尽くすのは、日本の熱心なスポーツカーレースのファンです。彼等の持つ専門性の高い知識、数々の手作りの応援ポスター、そして熱心にサインを求める姿などにドライバー達は毎回感銘を受けています。

Audiは今年こそ富士大会での初優勝を飾るべく、必勝体制でレースに臨みます。

レース関係者のコメント

Dr. ウォルフガング・ウルリッヒ (Audiモータースポーツ代表) :
「オースティン大会では戦略的に優れたレース展開で、マニュファクチャラーズ・タイトルの暫定首位を獲得しました。ドライバー・タイトルでも現在ライバルに追いつこうとしています。テキサスで開催された大会でレースファンは、ル・マンに続き、Audi、ポルシェ、トヨタの3メーカーよるスリリングなレースを観戦することができました。富士でのレースは大変過酷なものになることを予想していますが、FIA世界耐久選手権 (WEC) での優勢を保ち続けていく決意です。日本での初優勝を必ず獲得したいと思います。」

タイムスケジュール (現地時間、中央ヨーロッパ時間 = −7時間)

10月10日 (金)
11:00 - 12:30 公式練習1
15:30 - 17:00 公式練習2

10月11日 (土)
09:30 - 10:30 公式練習3
13:55 - 14:20 LMP1、LMP2予選

10月12日 (日)
11:00 - 17:00 6時間耐久レース

AudiオースティンでのFIA世界耐久選手権(WEC)で今季2勝目を獲得


2014年9月20日 インゴルシュタット/オースティン – AudiはFIA世界耐久選手権(WEC)で2大会連続の1-2フィニッシュを飾り、今季2勝目を挙げました。6月のル・マン24時間レースでの優勝に引き続き、マルセル・フェスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ (スイス/ドイツ/フランス) 組が、今季第4戦目のオースティン大会を制しました。前半、突然の雨で多発した事故により赤旗が降られた一方、夜間でのレース再開後も乾き始めた路面での激しい闘いを余儀なくされるなど、テキサスの地で開催されたレースはスリリングな展開となりました。2位にはルーカス・ディ・グラッシ / ロイック・デュバル / トム・クリステンセン (ブラジル/フランス/デンマーク) 組が入り、Audiは1-2フィニッシュを達成しました。

通算20戦という長くないWECの歴史の中で、今回のレースは今後も記憶に残るであろう激しいものとなりました。最後まで激戦が展開された6時間のレースが終了した際、優勝したAudiのリードは、2番手を走るチームメート達にわずか53秒という僅差でした。 Audiは昨年に続いてWECの北米ラウンドを制しました。2012年に始まり20戦目を迎えたFIA世界耐久選手権(WEC)で、今回13回目の優勝を獲得しました。全8大会中4つ目となった今大会での優勝により、Audiモータースポーツ代表、Dr. ウォルフガング・ウルリッヒとLMPプロジェクトリーダー、クリス・レインケ率いるチームは、今季のWECマニュファクチャラーズ選手権ポイントで初めてトップに躍り出ました。次戦は今から3週間後に開催される、富士大会です。

レース後のコメント

Dr. ウォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表):
「非常に困難なレースでした。土砂降りによりコースアウトを余儀なくされるライバルが多い中、我々は適切なタイミングでレインタイヤへの変更を終えたことで、良いペースでの走行を続けられ、最終的に1-2フィニッシュを獲得することが出来ました。すべてが上手くいきました。マシンの状態は良く、ドライバーの走りは完璧で、どのピット作業も素早く行われました。今回の成功をとても嬉しく思っています。ル・マン後も、凄く良い状態が継続されていることが、素晴らしいことだと感じています。」

ラルフ・ユットナー (Audiスポーツチームヨースト、チームディレクター):
「ライバルも非常に速い走りを見せたので極めて困難なレースでした。タイヤの適切な管理とドライバー達の素晴らしい走りが1-2フィニッシュという素晴らしい結果に繋がり、WECマニュファクチャラーズチャンピオン争いのトップに立つことができました。この調子が今後も続いて欲しいと思います。」

トム・クリステンセン (Audi R18 e-tron quattro 1号車):
「ものすごいレースでした。コンディションは始めから最後まで非常に厳しいものでした。的確なレース戦略とタイヤ交換が、レースの結果に決定的な影響をもたらしました。1-2フィニッシュを獲得できたことを嬉しく思っています。日本での次のレースが今から楽しみです。」

レースの結果

Audi、オースティンで昨年に続く2連勝を狙う


2014年9月15日インゴルシュタット – ル・マンで13回目の勝利を達成したAudiは、北アメリカでで開催予定の次のFIA世界耐久選手(WEC)レースにおいてもランキング一位を狙います。テキサスのオースティンで9月20日土曜日に行われる今シーズン第4戦目を前にして、世界チャンピオンのAudiはマニュファクチャラーズ・タイトルにおいて首位のトヨタを1ポイント差で迫っています。今回のレースでAudiは先頃6月のル・マンでそれぞれラップリードを記録したライバル2社に挑みます。

ル・マン24時間レース終了後から15週間、アメリカのレースでWEC海外シーズンは始まります。いくつかの点で注目すべきレースになることが予想されます。ル・マンはLMP1-Hレーシングカーのメーカー3社全てが数時間毎に交互にリードを奪う激戦でした。また、国際自動車連盟FIAとフランス西部自動車クラブ(ACO)が全てのハイブリッドレーシングカーの規定を再度細かく調整。この調整がもたらす影響は実際のレースのみでしか見ることができないでしょう。しかしながら、Audiモータースポーツ代表Dr. ウォルフガング・ウルリッヒとLMP主任クリス・レインケは、力関係に大きな変位はないと見ています。

オースティンでAudiは、ル・マンの高速コースでは採用されなかった開幕戦の時のハイダウンフォース仕様のショートテールボディのモデルに戻ります。20回の方向転換があり、非常にカーブの多いテキサス南部の山谷コースでは、一年前、壮絶な闘いが繰り広げられました。1,031キロメートルの距離を6時間走った後、優勝したAudiと2位との差はたったの23.6秒でした。

レース関係者のコメント

Dr. ウォルフガング・ウルリッヒ(Audi モータースポーツ代表):
「一年前、私たちはオースティンで初開催されたWECレースに参戦しました。私たちは当時とてもいい印象を受けたので、今回のレースも楽しみにしています。今年はWECとユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップのレースが同日に行われるので、ファンは素晴らしいスポーツカーの週末を期待できると思います。WECシーズン開幕戦と2戦目の結果は私たちの予想に反したものでした。ル・マンの後、私たちはトップクラスの結果を出したいという気持ちが非常に強いです。同時に、今年の競争がいかに過酷なものかも承知しています。」

オースティンでの過去優勝者(2013年より)

2013年 ロイック・デュバル/トム・クリステンセン/アラン・マクニッシュ (Audi)

コースについての情報

全長:5,513 km
レース形態:6時間
予選コース記録:ロイック・デュバル/アラン・マクニッシュ (Audi)1.48,355 分(183,164 km/h)、2013年9月21日
レーシングコース記録:ブノワ・トレルイエ(Audi) 1.47,375 分(184,836 km/h)、2013年9月22日
2013年ポールポジション:ロイック・デュバル/アラン・マクニッシュ (Audi)1.48,355 分(183,164 km/h)、2013年9月21日
2013年最速ラップタイム:ブノワ・トレルイエ(Audi) 1.47,375 分(184,836 km/h)、2013年9月22日

FIA世界耐久選手(WEC)タイトル

2012年 マルセル・フェスラー/アンドレ・ロッテラー・ブノワ・トレルイエ
2013年ロイック・デュバル・トム・クリステンセン/アラン・マクニッシュ(Audi)

日程表(現地時間;中央ヨーロッパ時間−7時間)

9月18日木曜日
午後2時45分〜午後4時15分 フリートレーニング1
午後7時30分〜午後9時 フリートレーニング2

9月19日(金曜日)
午前10時20分〜午前11時20分 フリートレーニング3
午後6時35分〜午後7時 LMP1とLMP2予選

9月20日(土曜日)
午後5時〜午後11時 6時間レース

Audi、ル・マン24時間レースで1-2フィニッシュ

通算13回目の優勝獲得

6月15日 インゴルシュタット: およそ30万人が見守る中、Audiはル・マン24時間レースでの連勝記録を伸ばしました。第82回大会において、マルセル ファスラー / アンドレ ロッテラー / ブノワ トレルイエ(スイス/ドイツ/フランス)組とルーカス ディ グラッシ / マルク ジェネ / トム クリステンセン(ブラジル/スペイン/デンマーク)組が1-2フィニッシュを飾りました。

Audiは、過去16回出場のうち13回の優勝という素晴らしい成功を遂げ、今回の優勝はひときわ価値の高いものとなりました。Audi Sport チームヨーストは、トヨタに加えて、ル・マンに復帰したポルシェという強力なライバルを相手に、厳しい展開となったレースを闘い抜き勝利しました。

Audiの1-2フィニッシュを受け、AUDI AG取締役会会長のルパート シュタートラーは「ル・マンでは、これまで数多くの素晴らしい闘いがあったと思いますが、今年の優勝は歴史に残る素晴らしい結果であると思っています。ポルシェとトヨタという強力なライバルを迎えた今年のレースでは、どのチームが優勝するのかまったく分かりませんでした。そのような厳しい状況の中で、再び優勝を遂げることが出来ました。これはAudi関係者すべての努力によって得られた、素晴らしい偉業です。この結果を非常に嬉しく思い、優勝に貢献したすべての方々に感謝します」とコメントしています。

AUDI AG技術開発担当役員であり、モータースポーツプログラム責任者のProf. Dr. ウルリッヒ ハッケンベルクは「ル・マンでの優勝を通じて、TDIエンジンの優れた燃費性能が再び証明されました。また、初めて採用したレーザーライトの優秀性も確認出来ました。我々は、今後も最新技術を積極的にル・マンに投入していきます。」とコメントしています。

Audiにとって、ル・マン24時間レースは“偉大なる実験室”であり、今回のレースでは特に多くの試練が待ち構えていました。水曜日のフリー走行でのロイック デュバルのアクシデント後、Audi Sport チームヨーストは、ゼッケン1号車のAudi R18 e-tron quattroを記録的なスピードでスペアモノコックから組み上げ、ロイック デュバルに替わってステアリングを握るマルク ジェネに託しました。日曜日の朝、ゼッケン1号車が優勝に向けて走り続けている時、多くの人々は、今回の優勝はメカニック達の功績が大きいと話していました。残念ながら、レース終盤でインジェクターとターボチャージャーの交換を余儀なくされたために、優勝することは出来ませんでしたが、ルーカス ディ グラッシ、マルク ジェネ、トム クリステンセン組は3周差の2位を獲得しました。

マルセル ファスラー、アンドレ ロッテラー、ブノワ トレルイエの3人がトップに立ったのは、それまで長い間トップを走っていたトヨタにプレッシャーを与え続け夜が明けた日曜日の朝5時を少し過ぎた頃でした。ゼッケン2号車も、ターボチャージャーの交換を行ったため、一時的に3位まで順位を落としましたが、その後は、アンドレ ロッテラーの3分22.567秒を始めとする驚異的なペースでの追い上げにより、トップに返り咲きました。

ゼッケン3号車を駆るフィリップ アルバカーキ、マルコ ボナノミ、オリバージャービス組は、残念ながら不幸に見舞われてしまいました。レースの序盤、土砂降りの雨によるセイフティカーピリオドの中、マルコ ボナノミがユーノディエールをドライブしていた時、GTクラスのフェラーリに追突されてしまいました。これによってマシンのパワートレインが激しく損傷したため、レース開始からわずか1時間半で、リタイアを余儀なくされました。

レーススタートから1時間の間、Audi、ポルシェ、トヨタは、観客の目を釘付けにする激しいバトルを展開していました。目まぐるしい展開はその後、日曜日の正午頃まで続き、観客は歴史に残る名勝負を楽しむことが出来ました。Audiの勝利が確実となったのは、午後1時を過ぎてからでした。

Audiモータースポーツ代表 Dr. ウォルフガング ウルリッヒは「ル・マンならではの素晴らしいレースでした。数多くのアクシデントがあり、トップ争いをしていたマシンでさえ、必ず何かの課題を抱えながら走行をしていました。そのような中でAudi R18 e-tron quattroが優勝出来たのは、すばらしいペースで走行出来たマシンの耐久性、ノーミスで走り続けたドライバーの技量、そしてあらゆる出来事に迅速かつ的確に対応したチームの存在があったからだと思います。今回、ポルシェとトヨタという非常に強力なライバルを迎え、予想通り厳しい展開となりました。しかし私は、困難な状況が続いている中、我々はもっとも燃費の良いマシンなので、勝利は必ず我々のものになる、と信じ続けていました。そして、その願い通りに優勝出来たことを誇りに思っています。チーム関係者全員にはもちろんのこと、毎年“Vorsprung durch Technik (技術による先進)”を発表する機会を与えてくれている取締会やグループ全体にも感謝しています。もちろん、ル・マンにポルシェが復帰してきたことも大いに歓迎しています」

今回の通算13回目のル・マン優勝は、AudiにとってTDIエンジン搭載モデルによる8回目、ハイブリッドカーによる3回目となります。そしてヨーストレーシングにとっては通算15回目の優勝となりました。マルセル ファスラー、アンドレ ロッテラー、ブノワトレルイエは、2011年、2012年に続く3回目の優勝となりました。

1923年以来続く伝統のルマン24時間レース

F1モナコ・グランプリ、インディ500マイルと並び、世界三大レースに数えられるルマン24時間レース。世界で最も名高く、そして最も過酷なカーレースです。

サルト・サーキットで開催されるルマン24時間レースは、FIA世界耐久選手権シーズンのハイライトです。注目すべきは、24時間というレース時間の長さだけではありません。ルマンでは通常の2倍のポイントが付与され、年間のタイトル争いでも優位に立つことができます。

世界最速かつ最も過酷なレースと称されるこのレースはパリの南西200kmにあるルマンで開催され、毎年6月には20万人以上の観客が訪れます。アウディは1999年に参戦して以来、連続で表彰台に上っています。

14回の参戦で12回の優勝
今世紀に入ってから、アウディほどルマン24時間レースで圧倒的な強さを見せたメーカーはありません。2000年以来、14回の参戦で12回優勝を飾っています。その結果、アウディは短期間のうちに歴代優勝回数のランキングでも2位に浮上しました。

ルマン24時間レースに関する事実
数年前ユノディエールと呼ばれる伝説のストレートに2ヶ所のシケインが設置され、最高速度が下がった今でも、ルマンは平均時速240kmを超える世界耐久選手権シリーズで最速のサーキットです。また、全長13.629kmのコースは、シリーズ最長です。コースの一部は公道を使用しているため、毎年レースウィーク前に実際のコースで練習できるのは、公式テスト日の1回だけです。

Audi、スパ6時間レースで2位を獲得

2014年5月3日、インゴルシュタット/スパ – スパ=フランコルシャン・サーキットで行われたFIA世界耐久選手(WEC)第2戦では、自動車メーカー3社のLMP1クラスのハイブリッド車すべてが完走を果たし、業界トップにおける力の均衡が今年初めて現れ始めたレースとなりました。46,000人の観客が見守る中、Audiは首位に1分13.926秒の差で、2位を獲得しました。

スパ6時間レースを戦い抜き、2位でフィニッシュしたのは、ルーカス・ディ・グラッシ(イギリス)、昨年のワールドチャンピオンのロイック・デュバル(フランス)、そしてトム・クリステンセン(デンマーク)が駆る1号車です。

レース中盤、ディ・グラッシ/デュバル/クリステンセン組が3番手に浮上し、7号車トヨタとの激しい2番手争いを繰り広げました。最後のピットストップが結末を予見させました。レース終了21分前、ロイック・デュバルは7回目の給油の為にピットイン。その後、3位にわずか4秒のアドバンテージで再びレースに戻ります。最終的には6.935秒の差でフィニッシュラインを先に通過し、2位の座を守り抜きました。

2号車は、最後までペースが上がらず5位でレースを終えました。

対照的に、フィリップ・アルバカーキ(ポルトガル)とマルコ・ボナノミ(イタリア)は素晴らしいリズムでレースを完走しました。2人の駆るAudi R18 e-tron quattro 3号車は、ル・マン24時間レースに向けたエアロダイナミクスのテストを完了。また同時に、スポーツカーレースにおいてはルーキーであるアルバカーキは、WECデビューを果たし、新しいマシンのドライブ感覚を確かめました。またボナノミも、テストおよびリザーブドライバーであった昨年に続き、今季初のレース参戦を果たしました。レースが進むにつれ、両ドライバーともラップタイムを縮め続け、最終的には6位を獲得しました。

レース後のコメント

Dr.ウォルフガング・ウルリッヒ(Audiモータースポーツ代表): 「2位の獲得は、今日の状況下で我々が出し得ることができたベストな結果だと考えています。この結果を達成できた事をうれしく思っています。1台も損傷を受ける事なく、全てのマシンを完走させることができました。これはシルバーストーンでの開幕戦を考えると、確かにポジティブな結果です。我々には、取り組まなければならない課題がまだ沢山あります」

クリス・レインケ(LMPプロジェクトリーダー): 「技術的に確かなコンディションのマシン全3台を出場させ、なおかつ納得のできるレース結果を獲得し、そして表彰台に立つために、今回チームは大変な努力を要しました。勿論、さらに良い結果を目指すこともできましたが、今回のレースでの我々の一番の目的はルマンへ向けた準備を整えることでした。3号車を通じた重要なデータの収集も出来ましたし、満足感とともにスパを後にする事ができます」

レース結果
1 ブエミ/デイビッドソン/ラピエール(トヨタ)171周 / 6時間01分31.675秒
2 ディ・グラッシ/デュバル/クリステンセン(Audi R18 e-tron quattro)+ 01分13.926秒
3 中嶋/サラザン/ブルツ(トヨタ)+ 01分20.861秒
4 デュマ/ジャニ/リーブ(ポルシェ)1周差
5 ファスラー/ロッテラー/トレルイエ(Audi R18 e-tron quattro)1周差
6 アルバカーキ/ボナノミ(Audi R18 e-tron quattro)2周差
7 ベシェ/ハイドフェルド/プロスト(レベリオン・トヨタ)10周差
8 キャナル/プラ/ルシノフ(モーガン・ニッサン)11周差
9 ドーラン/ジェネ/ティンクネル(ザイテック・ニッサン)11周差
10 ブラッドレー/ハウソン/インペラトーリ(オレカ・ニッサン)12周差

Audi、勝利への決意新たにスパ戦に挑む


2014年4月25日、インゴルシュタット – 5月3日にスパ・フランコルシャン(ベルギー)で開催予定のFIA世界耐久選手(WEC)第2戦に、Audiは今年初めて3台のR18 e-tron quattroで参戦します。シリーズ開幕戦におけるアクシデントで大きなダメージを受けた2台の修復作業のため、第2戦レースに向けた準備は特に困難なものとなりました。

シルバーストーン(イギリス)で起きた2つのアクシデントは、Audiに2つの残念な結果を残しました。Audiモータースポーツ代表、Dr.ウォルフガング・ウルリッヒとLMPプロジェクトリーダー、クリス・レインケは、今回初めて出場車両全てのリタイアを余儀なくされ、チームはレースを無得点で終了しました。また、クラッシュした2台がモノコックを損傷するという深刻なダメージを負ってしまったため、1号車、2号車ともに完全に一からの整備がやむを得ない状況に。現在チームはスパ戦に向けた5月1日までの間、この上なく厳しい準備作業に取り組んでいます。

レース関係者のコメント

Dr.ウォルフガング・ウルリッヒ(Audiモータースポーツ代表):
今からスパ戦までの間に2台の新しいマシンを準備しなければなりません。チームにとって極めて大きな負担となります。これを切り抜けた後は、完璧な内容のレースを実現することに集中します。スパではシルバーストーンでの不運な結果を取り返したいと考えています。スパは、我々がここ数年素晴らしい戦績を残している、とても相性の良いトラックです。

複合コーナーが特徴的なアルデンヌの全長7.004kmのサーキットでのレースに、3組のAudiドライバー達が1つのゴールを求めて挑みます。2012年および2013年のチャンピオンとして、決意を新たに2014年も表彰台の一番高いポジションを目指します。シルバーストーンの予選では、トム・クリステンセンがシングルラップで最速タイムをマークし、アンドレ・ロッテラーがレース最速タイムをマークしています。これはインゴルシュタットとネッカーズルムが生み出したディーゼルハイブリッドマシンが、シングルラップにおいてはポルシェとトヨタのマシンにスピードで勝ることを示しています。レース全体を通してAudiが戦略的にこのパフォーマンスを発揮できるかは、燃料規制や、3社のハイブリッド搭載マシンに対する新レギュレーションの下に行われる、今回のベルギーのレースで初めて確認されることになります。私たちは勝利を狙います。チームのモチベーションは高まっています。

シルバーストーンでも良いペースで走ることが出来きたので、今年のスパ戦でもAudiは再び素晴らしい結果を出せると確信しています。

Audi、FIA世界耐久選手権(WEC)シーズン開幕戦でハイパフォーマンスを披露するも不運に見舞われる

2014年4月20日インゴルシュタット/シルバーストーン – Audiは、シルバーストーン・サーキットで行われた2014年FIA世界耐久選手権(WEC)のシーズン開幕戦に参戦。序盤に卓越したパフォーマンスを発揮しましたが、その後大きな不運に見舞われました。2台のAudi R18 e-tron quattroは、ドライバーに怪我はなかったものの深刻なクラッシュを喫し、リタイアを余儀なくされました。

6時間で闘われた決勝レースの序盤は非常にスリリングな展開となりました。レース開始から22分後には、予選4番手からスタートしたロッテラーがトップに躍り出ます。しかし降り続く雨によってトラックのコンディションは最悪となり、ルーカス・ディ・グラッシがウェット路面でコントロールを失い、ガードレールに激突。自力でピットまで戻ることはできましたが、モノコックにまで損傷が及んでいたため、Audiスポーツチームヨーストは、1号車をリタイアさせる決断を下しました。

34周目、今度はアンドレ・ロッテラーがスリップしてグラベルに捉えられてしまいました。マシン回収を待つ間、2号車はトップから4ラップの差を付けられてしまいます。1時間51分後、2012年のワールドチャンピオンは、ブノワ・トレルイエ(フランス)と交代し、マシンは4番手でレースに復帰します。雨が激しくなる中、装着されたタイヤはミシュランのインターミディエイトでした。しかし12周後、トレルイエは高速コーナー「コプス」でグリップを失い、コースアウト。Audi R18 e-tron quattroは、フロントセクションに自力でピットに戻れない程の大きなダメージを負ってしまいました。

レース後のコメント

Dr. ウォルフガング・ウルリッヒ(Audiモータースポーツ代表):
「クラッシュによって2台とも失ったことは、痛恨の極みです。ル・マンのプロトタイプカーでのレースをノーポイントで終えたのは、2011年のロードアトランタ大会以来のことです。レース序盤は素晴らしいパフォーマンスを発揮できたと思っています。しかし、雨が降り始めた時、自分たちが立てた気象予想にこだわり過ぎ、レインタイヤへの交換を決断するまで、あまりにも長い時間を掛けてしまいました。これは我々の戦略ミスであり、振り返ってみれば、不要なリスクを負う行為でした。結果、2台ともコースアウトを喫するという多大な損失を被ることになりました。ルーカス(ディ・グラッシ)のマシンは、レースを継続出来ないほど大きなダメージを負っていました。アンドレ(ロッテラー)のマシンはレースに復帰出来ましたが、大きな遅れを余儀なくされていました。我々は、インターミディエイトタイヤを装着したブノワ・トレルイエが無事に走ってくれることを祈っていましたが、その願いは果たされず、再びスリップを喫してしまいました。2台のマシンの損傷は非常に深刻で、次のスパ大会に向け、チームは一丸となって時間との難しい戦いを乗り越えなければなりません」

Audi、FIA世界耐久選手権(WEC)における新時代の幕開けを迎える


2014年4月14日インゴルシュタット - 歴史的規模の規制変更:FIA世界耐久選手権(WEC)におけるレギュレーション変更により、各自動車メーカーは去年に比べて著しく低減された燃料量での戦いを余儀なくされます。新規制は4月20日にシルバーストーン(イギリス)で行われるWEC開幕戦より施行される予定です。Audiはこの課題を乗り越えるべく、2012年および2013年の世界チャンピオンとして、新型のAudi R18 e-tron quattroと2組の強力なドライバーラインナップで参戦します。開幕直前に行われたレギュレーションの見直しでは、競合が使用するガソリンエンジンに対する規制が緩和された一方、Audi R18 e-tron quattroなどのディーゼルエンジン搭載車に対しては更なる下方修正が課せられました。今後ドライバー達には、ドライビングスキルのみならず、燃費向上に対する貢献が求められることになります。

1999年以来、Audiは各プロトタイプと共に積極的なレース参戦を続けてきましたが、今年の大会は史上最高の盛り上がりを見せています。あらゆる点が変更された新レギュレーション、ポルシェとトヨタという強力な挑戦者との対決、さらに自動車メーカー3社が掲げる全く異なるLMP1マシンコンセプトは、業界関係者やファンを大いに魅了することでしょう。

LMP1クラスの自動車メーカー3社の初対戦は、重要な市場であり、長い歴史を持つシルバーストーンサーキットで行われます。かつて飛行場として使用されていた土地に作られた全長5.891kmのこのサーキットにおいて、Audiは過去2年連続して優勝を獲得しています。ロングストレートで知られるシルバーストーンは、今年のレースカレンダーの中では、ル・マン(フランス)とスパ(ベルギー)に続く高速コースです。各マシンの駆動効率が試される初の場となります。

レース関係者のコメント

Dr.ウォルフガング・ウルリッヒ(Audiモータースポーツ代表):
この新シーズンは、LMP1クラスの自動車メーカー3社とその他多数のチームが参戦するFIA世界耐久選手権が良い方向に向かっていることを示しています。シリーズを起動に乗せるまでには苦労をしましたが、今は強い勢いを感じていますし、シルバーストーンでのシーズン開幕戦が楽しみです。レギュレーション変更への対応で非常に困難な冬を過ごしました。今回のレギュレーションの見直しにより、我々の状況はいっそう厳しいものとなっています。」

Audiドライバーのコメント

ルーカス・ディ・グラッシ:シルバーストーンサーキットについて
「シルバーストーンは素晴らしい歴史を持ったサーキットです。シングルシーターのレースだけでなく、耐久レースもその歴史の一部です。飛行場跡地に作られ、多数のロングストレートが配置されていたサーキットは、長年の間、絶対的な高速コースとして知られていました。コースはその後ずいぶんと改修され、第1セクターには新しく非常に幅の狭い区間が配置されています。幸いにもコプス、マゴッツ、ベケッツなどの刺激的な複合コーナーは健在です。連続するコーナーでのAudi R18 e-tron quattroのドライブ感覚を体感するのが楽しみです。近年の改修にも関わらず、チームは今でもまだ平均時速200キロを記録しています。開幕戦はきっと素晴らしいものになると思います」

Audi、ルマン24時間レースとFIA世界耐久選手権(WEC)に強力なチーム体制で参戦

世界チャンピオン獲得経験者5名、ルマン優勝経験者、さらに元フォーミュラ1ドライバーを揃え、Audiは2014FIA世界耐久選手権(WEC)とルマン24時間レースに強力なドライバーラインアップで挑みます。

ディフェンディングチャンピオンであるロイック・デュバル(フランス)とトム・クリステンセン(デンマーク)は、今回初めてルーカス・ディ・グラッシ(ブラジル)と共にAudi R18 e-tron quattroのステアリングを握ることになります。レギュラードライバーに昇格したグラッシは、耐久レースから引退したアラン・マクニッシュ(イギリス)の後任として抜擢されました。

一方、マルセル・ファスラー(スイス)、アンドレ・ロッテラー(ドイツ)、ブノワ・トレルイエ(フランス)の組み合わせに変更はなく、チームとして3年目となるFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦します。

スパ・フランコルシャン6時間レース(5月3日)、またシーズン中最も注目を集めるルマン24時間レース(6月14/15日)に、Audiは3台目のAudi R18 e-tron quattroを投入します*。マシンをドライブするのは、DTMドイツ・ツーリングカー選手権から転向したフィリップ・アルバカーキ(ポルトガル)、マルコ・ボナノミ(イタリア)、そしてオリバー・ジャービス(イギリス)です。

2014 FIA世界耐久選手権(WEC)のドライバー体制

スパ・フランコルシャン6時間レースとルマン24時間レース
ルーカス・ディ・グラッシ/ロイック・デュバル/トム・クリステンセン(ブラジル/フランス/デンマーク)
マルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ(スイス/ドイツ/フランス)
フィリップ・アルバカーキ/マルコ・ボナノミ/オリバー・ジャービス(ポルトガル/イタリア/イギリス)*

2014 FIA世界耐久選手権(WEC)のその他すべてのレース
ルーカス・ディ・グラッシ/ロイック・デュバル/トム・クリステンセン(ブラジル/フランス/デンマーク)
マルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ(スイス/ドイツ/フランス)

* ACOおよびFIAの選考委員会による確認が条件となります。


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